AWS re:Invent 2017会場を彩った音楽家たち #reinvent
1週間にわたって開催されたAWS re:Invent 2017。初めて行った人間としての感想は「音楽フェスティバルみたいだなあ」というものでした。AWSというテーマのもとにあらゆるタイプの人々が一堂に会し、メインのKeynoteに熱視線を送ったり無数のセッションに足を運んだり…その様子は筆者が夏に足を運ぶフェスのようだなと思ったんです。というか実際にアフターパーティのRe:Playに著名アーティストであるDJ SNAKEを招聘するなど、会場のいたるところで音楽を取り入れていたのがre:Inventでした。ちょっとおさらいしてみます。
オープニングはファンファーレとともに
11月26日にヴェネチアンホテルで開催された前夜祭的なイベント「MidNight Madness」では、10名を超える編成でのブラスバンドが華々しくre:Invent参加者を歓迎しました。このイベント、100メートル以上の入場列を作る大盛況ぶりで、筆者を含むクラスメソッド社員の多くが入れずという憂き目を見ました。
Checkout the marching band entertaining the crowd off at AWS #reInvent Midnight Madness pic.twitter.com/oZLvJv0mLG
— AWS re:Invent (@AWSreInvent) 2017年11月27日
What's at #MidnightMadness ? A live band to start off ??? #reinvent pic.twitter.com/aBrkyoDJKI
— Karan (@somecloudguy) 2017年11月27日
このイベントの目玉にはAWSのアンディー・ジャシーCEOの登壇などもあったのですが、参加者の度肝を抜いたのは元NBAのスターであるシャキール・オニール。彼はSHAQというDJネームで、下記の動画のようにサイドMCなどもステージに上げてフロアを湧かせた模様です。
So this happened last night (this morning?) #reInvent #shaq #midnightMadness pic.twitter.com/tNpNmgMWz5
— Wesley Choate (@topspinlob77) 2017年11月27日
火曜日はメキシコからの刺客が
セッションなどが始まり、いよいよre:Inventがスタートする27日火曜日。この日はグローバルインフラストラクチャ部門のシニアバイスプレジデント、ピーター・デサンティスらが登場する「Tuesday Night Live」が開催されました。ここでも音楽は必要不可欠で、たくさんの人々の前に現れたのはメキシコのダンスロックバンドKinky。90年後半に結成され、アメリカでも南部や西海岸のフェスに多数参加。この日も代表曲「MAS」などをプレイし、ハウスミュージックとロックのミクスチャーサウンドにラテンフレイバーを染み込ませた軽快さで楽しませてくれました。
まだ来日していないせいか日本語版Alexaにおねだりしても「近畿の楽曲を見つけられませんでした」といった認知度ですが、YouTube100万再生余裕というレベルのバンドなので、少なくとも日本人にとってライブを観られたことは普通に貴重な機会だと思います。
Keynoteはハツラツ女性DJや“AWSハウスバンド”が盛り上げた
水、木と行われたre:Inventのメインプレゼンテーション「Keynote」。幕張メッセの1ホール分はあろうかという広大なスペースに集まった参加者を迎えたオープニングアーティストはJen Lasherでした。
このようにEDMの祭典Ultra Music Festivalにも出演経験のある彼女は、2000年代からエレクトロDJ / トラックメイキングをしているソロアーティスト。この日も早朝から元気よくDaft Punkなどキャッチーなダンスナンバーをセレクトし、我々のKeynoteへの高揚感をさらに盛り立ててくれました。
また、この日はアンディーのKeynote中も“AWSハウスバンド”なる7人編成のバンドが広いステージの脇に常駐し、音楽を大々的にフィーチャーした内容になっていました。バンドが演奏したのはローリン・ヒルの「Everything Is Everything」など、その楽曲のメッセージとプレゼンテーションのテーマ・内容をリンクさせるというユニークな試みは大発表が続いたKeynoteに彩りを添えていました。YouTubeにKeynoteの様子がアップされていますがバンド部分は省略されているようです。
セットリストはこんな感じ。なおバンドはKeynote終了後にステージ上で約30分ほどライブを続け、会場に残った100人あまりのオーディエンスから拍手を浴びていました。徐々にPAの音が絞られていったのでたぶん独断で演奏を続けていたのではないかと思います。自由の国アメリカ!
そして翌日MGMで行われたKeynote2日目のオープニングは来日経験もあるDJ Shifteeが担当。スクラッチなどの技量を競うDJコンテストでの優勝経験もある彼は、技巧的なプレイでテックなイベントの聴衆を魅せ続けました。
締めくくりは激アゲ三昧
音楽を使ったイベントとしてはre:Invent終盤に行われたパーティ「re:Play」がもっとも規模の大きなものでした。こちらにはKeynote初日のオープニングDJを務めたJen Lasherが再び登場したほか、Team EZYもアッパーチューンを連発。そして大トリはDevelopers.IOの記事でも紹介したDJ SNAKEが登場。自身の代表曲のひとつ「Let Me Love You ft. Justin Bieber」やMajor Lazerとの共作曲「Lean On feat. MØ」をフロアに届けてパーティーのテンションをどんどんクライマックスへと導いていきました。なお、このときの演出は本物の音楽フェスに勝るとも劣らないド派手演出。いやー楽しかった!
受付や通路にもDJが
ほかにも、ヴェネチアンやAriaのre:Invent登録受付所ではオープン中ずっとDJが入れ替わり立ち代わりで音楽を流し続けているなど、今こうしてre:Inventを振り返ると本当にさまざまなところで音楽に触れていたように感じます。BGMやパーティーの主役など、様々な形で我々を楽しませてくれた音楽家たちに改めて感謝です!